ホワイト企業を探すコツ。ブラック企業に当たらないリサーチ方法とチェックポイント

ブラック企業に当たらないリサーチ方法

ブラック企業リストをチェックする

ブラック企業リストは、厚生労働省や国交省が公開している法令違反、
行政処分情報を有志が条件指定で探せるようにしたサイトです。

ブラック企業リスト 1万件以上の違反/処分情報を掲載

全国のブラック企業情報を多数掲載。厚労省や国交省などによる行政処分、労基違反、社長の逮捕、違法操業など確かな情報を確認できるので、転職や取引先企業の調査などにお役立てください。

houjin.jp

元々はPDFで公開されているので、情報が膨大でどの法令に違反したのかなど検索するのが難しい状態だったのを、有志が都道府県別などで探せるようにしました。

気になる企業がこの中に含まれていないかどうかをチェックしてみるのも良いでしょう。

意外に大きな企業も行政処分されています。

求人情報をよくチェックする

気になる企業の求人情報をよくチェックしてみましょう。

担当業務内容がいまいち分かりにくかったり(任せられる業務が広範囲な場合あり)、
後に紹介するチェックポイントで引っかかるような企業はブラック企業の可能性があります。

口コミサイトをチェックする

口コミサイトは匿名なので100%信頼はできませんが、参考にはなります。
複数のサイトでマイナスな意見が多い場合、その企業は要注意かもしれません。

主な口コミサイトは「転職会議」や「Open Work」、「キャリコネ」、「en Lighthouse」があげられます。

「転職会議」は
口コミが専任スタッフやシステムによってチェックされているほか、求人情報も見られるのがポイントです。

「Open Work」は
20代の書き込みが多いのが特徴です。
また、口コミ投稿は500文字以上という規定があり、
より具体的な情報を知ることができます。

「キャリコネ」は
評価項目をグラフで表しており見やすく、企業情報だけでなく業績を見られるのも特徴的です。

「en Lighthouse」は
エン転職に会員登録すると、口コミを無料で見られるのがうれしいポイントです。

口コミ投稿時に企業の良い点と気になる点と両方記入しなければならないので、意見の偏りがないのも信頼できます。

当てはまったら要注意！ブラック企業のチェックポイント

募集人数が10名以上
求人で募集人数が10名以上だと、要注意です。
人が定着しておらず大量募集しているとも考えられるので、10名以上の募集は気をつけたほうがいいです。

年間休日が120日以下
求人票や求人要項で、気になる企業の年間休日が120日以下の場合は気をつけた方が良いです。
年間の祝日は16日で週2休みを確保した場合の104日と合わせて、120日になります。
なのでそれを下回る場合は休みが週1だったり、休日出勤の可能性があります。

ちなみに最低ラインは105日です。
年間休日が105日以上確保できない場合は、労働基準法違反にあたります。

平均残業時間が月20時間以上
月の残業時間が平均20時間だと、だいたい1日に1時間残業しているくらいの計算になります。
これ以上になってくると、毎日2時間以上の残業をしている計算になるので、肉体的にも精神的にもしんどくなってきます。
なので月の残業平均時間の目安としては20時間くらいが目安です。

「20代で管理職のチャンス」
離職率が高く、能力不足で管理職になっている可能性があります。
若手にチャンスをくれる企業なのかと思いきや単なる人手不足で、「20代で管理職」が誕生しているケースもあります。

一概には言えませんが、自身が管理職志望でもない限り、入社しない方が良さそうです。

残業手当ありなのか、みなし残業なのか確認
残業手当とは会社の所定の労働時間を超えて働いた場合に支給される手当です。

一方、みなし残業とはあらかじめ一定の残業時間を見込んだ給与を支給する制度です。

これにより一見すると手取りが多いかのように見えますが、給与明細を見てみるとみなし残業代が多く設定されていて基本給が低くなっているということがありえます。
一般的に賞与や社会保障の手当金の算定は基本給から算出されることが多く、基本給が低いとその分金額が低くなる傾向があります。
厚生労働省は、みなし残業を導入している企業に以下の3点を求人票や求人要項に明示するよう求めています。
・みなし残業代を除いた基本給の額
・みなし残業に関する労働時間数と金額等の計算方法
・みなし残業時間を超える時間外労働、休日労働および深夜労働に対して割増賃金を払う
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000184068.pdf
気になる企業の残業代はどのように支給されるのか、求人票や求人要項でよく確認しましょう。